小動物ケージ

小動物の観察ケージ ぬいぐるみ、ケモノ着ぐるみ、フリーゲームやフィギュアだったり作りたいものはガンガン手を出していきたいな

理想の肉球を目指した足掻き

ぬぉぉぉ…!せっかくのフルリメイクだし、どうせなら前回制作分の初代リゼよりもっともっとリアルで可愛いニューバージョンで作りたいよね!と意気揚々で制作に挑んだのです

着ぐるみ制作の腕の上達だって、ただ数を沢山作ればいいってものではなくて、こんな感じに試行錯誤する段階でいつの間にか腕が上がってるものだと思うので…(この理屈はお絵描きする人には馴染みがあるかも?)

という事で、さらに何かしらがパワーアップした肉球が作りたいなぁと試行錯誤して最終的に9000円近くとフォロワーさんの力を借りた足掻きをこちらに投稿します

記事内で3部作、最初の2つは失敗談なので、成功版だけ見たい人は最後の方まで一気にスクロール…資金あんまりないし同じ失敗したくないしなぁと言う方は最初からゆっくり読んでみてね🐾✨✨

色々失敗は繰り返したけど、最終的にはこんな感じの肉球になりましたのでご安心を…

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それではそれでは

 

まず試してみたいなと思ったのがコレ!

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ラテックスー!

ゴジラとかそういう怪獣着ぐるみのガワになってる素材ですよ〜

いい感じのゴム感がいい肌感に化けるかなぁと…後は粘土みたいに細かく造形出来たらいいなと思って東急ハンズで2700円くらいで購入!

東急ハンズは店舗受け取りしたら送料かからないよ!私は市内まで出て広島のハンズで取り寄せ🐾💥

 

このラテックスは石膏などの型に入れて形作るという使い方もあるらしいですけど、私は原型から盛っていくやり方の方が簡単そうだな〜と思ってそうやってます

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ラテックス自体柔らかいので、原型も柔らかいものを選んでふかふかぷにぷににしたいな…なんて

なので適当な布にこんな原型描いて、↓みたいに切り出します
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本当はこういうのミシンがあればめっちゃ早かったんですけど、ミシン壊れちゃった…

気合い手縫いでなんとか仕上げ!

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とりあえずこんな感じかな!と適当に作ってます

後から使って分かったのですが、ラテックスは粘土みたいな盛り方はあんまりできず、あくまで原型が少し厚くなるかな?くらいの盛り方しかできないみたい

つまりはこんな感じに生地を裏返したりせず繊維と縫い跡か目立つような原型だと、そういう粗さがモロに出ます

もう原型の時点で後は色塗ったら完成だな!と思うくらい原型をしっかり作る必要があるみたいですね

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とりあえずこんな感じになってます

柔らかさは申し分ないです

原型にした布クッションの柔らかさがそのまま反映されてます

そして原型に忠実に肉球の凹凸の勾配もしっかり出てました

こんな立体感のある肉球…完成させたかったな…

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色味も…まあ……、目標にしていたまだらな感じは出ましたけども!

ラテックスに色を付けるのは簡単でした

だけどラテックスが液体の時には色味はあまり出ず、固まり始めたら色がしっかり濃くなるのでそういう性質を予め理解してないと思ったような色の濃さは出せないですね

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さらに表面の質感!

私は原型にラテックスを盛るのに、色を混ぜるために紙コップ内でラテックスと色絵の具を混ぜた時の割り箸をそのまま筆として使ってたのですが、これでやると結構ゴツゴツになります

滑らかな表面を目指すなら、最初に塗る段階で使い捨ての筆で塗っておく必要がありそうです

そして少し時間が経って硬化が始まる時に塗った面に触れてしまうと、それがダマになって巻き上がってしまう…

つまりはすぐ塗って乾くまでつつくな!です

そんな性質を理解せずに半分以上使ってしまった上、今回の肉球に使う分にはこれ以上私には扱えないかもと思ったのでこの肉球は没です

 

さ、この時点で完成予定の着ぐるみ次シーズンまで3ヶ月切ってます

めげずにささっと次行きましょう!

実はラテックスを買った理由……どこにもシリコン粘土が売ってなかったからなんです

アマゾンにも色の単品売りが全くなく、いつか手芸店でも取り扱ってたよな…?と最寄り手芸店に問い合わせるも、それはもう廃盤になったという……ええ、八方塞がりじゃん( ` ´ )

なのでラテックスに流れた訳なのですが、ラテックスに失敗したな〜と思って再度アマゾンを覗くと、なんとシリコン粘土があったんです!

ただし単品売りで600円以上…!

なんかこの前は500円以下で買えた記憶があるのにな?と思いつつ、まあ値上がりの波がこんな所にも…と

いよいよ趣味も気軽にエンジョイできなくなってくる不況ですね…つら
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さて、買いました

前回は50g×4つで左右の肉球が出来たのをこのブログに記録しているので→https://nuinuigurumi.hatenablog.com/entry/2018/04/16/185846(前回の肉球作り方まとめ)

それ目安に買いました

ただ、今回は前回のようなカラーバリエーションがなかったんです

肌色もなければ黒もない!

でも…白とその他複数色がありますね

色は多色を混ぜると限りなく黒になっていくので、その原理を利用して黒を自作します

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少しずつ色を混ぜていくと、↑みたいな黒さになりますよ

これを様子見しつつ色々混ぜていって……
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ちょうどいい灰色になったのでこれで満足です

初代リゼの肉球は肌色なのですが、ずっと前に金サジさんというアーティストの方がリゼを撮って加工してくださった時に見た暗い色の肉球がずっとずっとリアルでいいなぁと思ってたので、今回は灰色にしようと思いました

ただこの時点ではちょっと薄かったかな…?と思うのですが、もう手持ち的にもこれ以上暗くはならないかなとこの色で妥協してました
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それらをこの道具を使ってガシガシ造形していきます

この時私は余裕ぶっこいてあろう事か惰性で肉球を作ってしまったので、本物の肉球と形が乖離したブツを作ってしまったんですよね

それがコレ↓
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………。

前回↓と比べても、何か胴がめっちゃ長い…?

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なんか不格好だなぁと思って改めて資料をググると、やっぱり形がなんとなく違うのです

今までに作ったことあるから資料あらためて確認しなくても余裕余裕〜🎶となってたのでそれで失敗したんですね

気に入らない肉球はめても私が満足しないのでこれも没です

ちなみにシリコン粘土4つで2500円…結構な予算オーバーっすよ

さあ背水の陣です、今度こそ成功させなければ…!!

 

ツイッターで欲しいものリスト投げたら、フォロワーさんが粘土一式送ってくださっ

た……大変ありたちです🙏✨✨

そんなこんなで着弾した粘土を時短で練ります!
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おー綺麗!

でもバカ!!

前回は様子見しつつ混ぜて結局緑青を少し残したのであの無彩色の灰色ができたのですが、今回は時短目指して1度に全部混ぜ混ぜしてしまったので……深い緑色に…!!!

↓の写真をズームすると、なんとなく緑色なのがわかります

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あぁ…やっちまったよ

めげそう…

半泣きになりそうになりながら、『今は青緑色が強いんだから赤色系をぶつければ中和されるのでは?』と頭にぽんと浮かびまして…

まあ相手はシリコンだしダメぽ…ダメ元でオレンジ色の絵の具を混ぜたのですよ

やはりシリコンはオレンジ絵の具を弾きましたが、手がオレンジ色に染まっていくのを気にせずとにかくめっちゃ混ぜました…
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……え、混ざるんだ。

思わずそんな声が出ましたよ

なんかシリコン粘土って絶対色付かないよなーと先入観があったので今までこんな事しなかったのですが、素材をゴミにする覚悟でダメ元すると何とかなりました!

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というか、これならシリコン粘土複数色作ってより複雑な色味の肉球できるのでは…!?と思い立ち、↓みたいな感じに
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なんと普通にできましたね…

シリコン粘土は普通の粘土と違って色を混ぜるのは一苦労ですが、混ぜられない訳ではないです

私は最初こそひたすらねじって混ぜてましたが、両端を掴んでびよ〜んと引き伸ばすようにすると早く混ざりました〜🐾🐾

でも、シリコン粘土は最後に焼いて固めなければいけないです

色を混ぜ過ぎて絵の具の割合が多くなると硬化しないかもな問題も出てくるかと思いますので、できる限り粘土の元からの色同士で色を作って、どうしてもという時に初めて絵の具を解禁するのがいいかもしれません
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複雑な色味の肉球を目指して…!
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ダダっとそれらしく色を配置していきます
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それを手の指で表面だけこねて、↓みたいな感じに混ざります
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モザイクをかけていく感じですかね

それを焼くと……
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……こんな感じに!

なんとか3回目で上手くいってよかったです✨✨

さぁ…これならリニューアリゼに組んでもいいかな?

さてさて、とっても楽しみですね〜💥💥