もきゅもきゅ……
きっかけは閲覧用アカウントでひっそりフォローしている絵描きさんがアザラシをエビフライじゃんとRTされておられて、エビフライとアザラシか…いいな…と思って悪魔合体です
もちろん、こういう⬇️構想をつぶやかれてたのをパクったという話じゃないですよ
あくまできっかけです、きっかけ…
というかこのシンプルデザイン(ちょいマイナーなアザラシ×王道食品エビフライ)が他の方の作品と被ってないか調べられるだけ調べてわかったのですが、アザラシは毛が抜けてく時エビフライみたいになるのですね
別途写真付きで見かけた時に『だからエビフライか…』と思いましたもん
ついでにアザラシ×エビフライ(?)のぬいぐるみは1件引っかかったのですが、コンセプトや見かけが全く違ってたのでセーフ判断になりました
無数のデザインがもみくちゃになってるインターネットなので(特にアートドールとかの立体で)他の作家さんも被ると色々言われそうで面倒だなぁとは思いましたが、とりあえずはセーフっぽいです
なので、勢いに任せて早速作ります
材料はこちら!
プルミエ(軽い石粉粘土)に発泡スチロール球、ガラスカボション、筆、つまようじ、黒い絵の具…これは頭の部分ですね
胴体はまた別途ありますので〜
発泡スチロール球の前側だけに粘土を被せて、目を置く場所を作ります
仮置きして…ここでぐいっと跡をつけるのもいいですけど、その場合はカボションに粘土がついてしまうので、黒い絵の具を着色する時にはちゃんと拭いてくださいね
ガラスカボションにも絵の具は塗れます
水であまり薄めず、乾いたら塗る→乾いたら塗る→を繰り返して真っ黒にします
それを粘土に置いて、目の周りに肉を盛っていきます
こんな感じに
左右同じ箇所を同時に盛ってき…(粘土の量を左右で同じに調節しやすいので)
こんな感じに盛った粘土を滑らかにしていきます
上から見たマズルはこんな感じ
正面からだけ見てるとマズルは余裕で斜めになったりもするので、下からも見たりしてちょっとずつ整えていきます
それでこのマズルに
つまようじで鼻の穴、指の爪や指の腹を使って口元のωを掘っていきます
掘った口元を…
こんな感じに黒い絵の具で塗ります
フェイクファーの外に出るのは黒い場所の少しだけなので、そこまで大きく塗り広げなくてOKです
目元も石粉粘土でボコボコしてるので、あらためて樹脂粘土で綺麗に縁どりしていきます
こんな感じ!
パンダですね
そんなパンダ、今回は決して濃い色とは言えないフェイクファーを貼っていくので、黒い場所があるとフェイクファーを刈った時に透けて見えるかもしれません
それでは不格好なので、要らない黒い部分を白いジェッソで塗りつぶしていきます
ジェッソ〜!
私が高校生の頃に買ったので、もう8年くらいになるんですかね?
所々カピカピになってるものの、定期的に水を入れてかきまわしたりしてるのでまだまだ現役で使えます💥
これで1000円ってコスパよくないですか!?
もう結構減ってますが、絵画のような広範囲に塗り拡げる訳では無いので、消費量は少ないんですよね
ジェッソの白は地肌の色を通さない強さなので、中々の重宝です
それを使って目元や口元を塗ると…こんな感じに
特に口元はフェイクファーも短く刈るので、黒色が透ける可能性が高いです
なんとかちょっとだけギリギリかな?くらいまで黒を塗りつぶしていきましょ
次は胴体の骨組み〜
こんな感じの針金は百均で買えます
それをくるくる〜と棒にして、端っこは潰れただ円を作ります
こちらのだ円の方で頭を固定します
同じ大きさにしたいので、3匹同時に胴体を作ります
同時に作るとほぼほぼ一緒なものになるよう調節ができますしね
三葉のクローバー?
幸せになれそうです
だ円じゃない方の端っこには、樹脂粘土でエビフライのしっぽを作っていきます
針金の先は尖ってて危ないので、それを埋めるように粘土を盛ります
普通のエビフライのしっぽの形を少し変えて、無駄にオリジナリティを出してみました
エビフライの怪獣かな?
裏側は粘土で隙間を無くすように埋めていき、4枚のヒラヒラが取れていかないようにしていきます
樹脂粘土なのでどうしても粘土同士の密着さがあんまりなく、ボコボコしてるかと思いますのでジェッソでボコボコを埋めて削って滑らかにします
これを赤色絵の具をあまり薄めずに塗り重ねると、ジェッソの白さも隠せます
表!
裏!
頭にくっつけた後の方がニスが塗りやすいので、ニスを塗る前に頭とくっつけます
頭の方は、目玉にニスが付かないようマスキングテープで隠してます
フェルト布にボンドを塗りこんだやつを使ってボディとヘッドをくっつけます
だ円にしてあるのはあの部分にもフェルトをくっつけて、より強固に固定できるからです
こう曲げると…
こうやってしっぽにニスを塗っても適度にニスが落ちていき、綺麗な感じになるのです
粘度のあるニスの瓶にしっぽを漬けて出して乾燥させてるので、10分経って少し様子見して、この状態でもニス溜まりができてる事があるのでそれを見つけ次第取り除いてやると綺麗な仕上がりになります
顔にもシュシュッとスプレーニス!
……で、この樹脂粘土は石粉粘土に比べて乾きが遅いのです
整形後1週間くらい放置して乾かした後にニスを塗りましょう
粘土が柔らかいままニスを塗ってしまうと、粘土が乾燥して固くならないので永遠に柔らかい粘土のままです…!
そんなニスが完全に乾いたら……
ボディにキルト芯を巻き付けます
ついにボディの肉付けです!
用意するのはキルト芯と綿…
形としては大体こんな感じになるかな
○針金芯にキルト芯を2重程度に巻く
→細いキルト芯を紐代わりにして中央できゅっと結ぶ
→綿を軽く巻く
→キルト芯で被って、紐で軽く結ぶ
→胴体と頭の境目は凹になりがちなので、ここもキルト芯で巻いて結ぶ
そうするとこんな感じに⤵︎ ︎
おくるみに包まれた赤ちゃんです
このアートドールは量産しやすいフォルムなので、色んな人にお届けできそうでいいなぁ
後はセロテープとラップで型取り…なのですが、ぬいたちは今日も当て切りするので型は作ってません
当て切りはコツが入りますし、失敗すればけっこうな量のフェイクファーが無駄になりがちなのでオススメはしませんが、当て切りの仕方とかを載せておきます
いつかフェイクファーに慣れて来た時に試してみてください
フェイクファーの上に横たわる、揚げる前のベビフライ
フェイクファーの毛の流れの向きに注意して、大体の大きさを予想します
フェイクファーの はしっこは、裏地がクセがついたまま硬かったりするので捨てちゃいます
ほんの少しですしね
そのままベビフライをころころ転がして…
このくらいかなぁという所で切ります
こちらは横の寸法
そして、横の寸法を切った後にあらためてベビフライを寝かせ、その辺だなぁと思う場所に縦の切れ目を入れ、ファーを分断します
これが縦の寸法
胴体は太く、しっぽにかけて細長くしたいので、こんな感じかなぁと切れ目を入れます
切れ目は多ければそれだけ滑らかな体になりますが、多すぎるのも縫い目が目立つので考えものです
それをミシンでガッと縫って、最後に入れた切れ目以外の所…最初に切断した一本線の部分を手縫いしてベビフライに装着します
もちろん、ベビフライの胴体にファーを着せた状態で縫わないと、少し縫い進めた後からじゃ入りませんよ
そんなベビフライ、尻尾とファーのガワをボンドで固定する荒行時です
でも、ちゃんと普通に固定できます
こんな感じに綿をめくって…
しっぽの下側にボンドを塗る
ガワをくるんと丸める
ボンドとガワを固定するのには、押さえる力が少し強めのパッチン(百均で6個セット)で十分です
とくにこの子達は量産のしやすいのが売りの造りしてるからね…
ボンドが固まったら、端っこと端っこを少しだけ剥がしてきゅっと縫い付けて巾着のように口を絞る
それからはせっせと縫い付けです
そうすると…⬇️みたいに
若干(?)ボディのすそがガタガタですが、後で覆い隠すので大丈夫です
ほら、こんな感じのエビフライ🍤
横から見るとアザラシっぽいですね
さて、いよいよ顔の部分を貼っていきましょう
まずは上から!
鼻先からファーを埋めていくお約束が守れれば、後は上からでも下からでも横からでもOKです
私は毎回上からやってきます
鼻穴、ちゃんと反映させますよ
まずはマズルの辺りまでボンドで固定
目の上は長い毛をつけるため、ボンドではまだ固定できない
リアルにしたいアートドールをよりリアルにするために……私、前まではテグスを使っていたのですが、テグスってちょっと太いのしかない上に先っぽを細くするやり方が分からなかったので、ついに人工の毛に手を出してみました!
https://shop.lintukoto-torinoie.com/?pid=147479847
の通販サイトで購入したものです
リゼのヒゲのために購入したのですが、黒は使う予定がないものの一応買っとけ!と思って買っといたものです、よかったね
1本1本玉結びしていくの面倒なので、3本4本辺りを同時にキツく結んでいきます
ヒゲは左右均等にしたいので、本数を数えて計画的につけていった方がいいですよ
3本イッキです
つけました🌼
上から見ても同じ位置かな?と確認します
この毛をつけてしまうと、この周辺のフェイクファーの毛刈りはかなり難しくなってしまうので、予め刈っておきます
上から見ると、もうエビフライ!
今度は口元です
口元のファーはこんな感じ
中の人もクオリティを維持しつつ楽したいので、切るパーツの量も最低限を目指してます
口元を貼った所
口元は特に毛を刈らないといけないのですが、ヒゲの事もあるのでかなり慎重に…直感でガガッと刈ってきます
そうこうして顔面のファーを全部貼りました!
今、前側と後ろ側が断裂してる状態です
これを縫い付けてひとまずの形は完成です
長毛種モルモットみたいね
そんなこんなで毛を貼り終えました!
あの後顔面とかの要所要所にボンドを少し乗せて近くの毛を引っ張ってきて自然に貼り付けると、縫い目も全く目立たなくなります👀
……で、後はメイクを残すのみです
冴えない顔です
メイクはとっても重要な工程ですよ〜
横はそれらしくアザラシです……いや、エビフライ?
いい感じのマズルです
口元もはっきり凹凸が出てます
口元の堀を深くしとくとこんなになります
それで、マジックペンと灰色の油性ペン…!
こんな感じ!
ドアノブに引っかかってもらいました!
写真をお楽しみください
しっぽもしっかりエビフライっぽさを出してますが、本来のエビフライと比べるとちょっと変わったしっぽです
こっちの方が造形的に丈夫に簡単に作りやすかったんですし、手軽にオリジナリティ…
あぁ…アザラシのあかちゃん
適度な大きさです
そんなベビフライはお迎え先を探すので、写真撮影してきました!
撮られるの!?とドキドキなベビフライ
いい感じのシルエット
3匹つむつむ
これからはしばらくベビフライ達のグラビアをお楽しみください
どの角度から見てもいい感じです
ベビフライは安定したクオリティで量産できるのがまたいいデザインだなと思います
なので、アートドール界隈内では比較的お安めの方の13000円(送料込)でお迎え先を探すことにしました
しばらくはこの値段のまま定期的にお迎え先を探そうと思います
このブログを見てほしいな…と思った方は、ぜひツイッターアカウントぬいたち@Futoagon614 までDMとかリプとか飛ばしてください!
ベビフライが沢山の人にお迎えされて、ぬい撮りされまくって、もっと色んな人に知ってもらって、それによってベビフライのお迎え先が増えてベビフライにバリエーションが出て…というサイクルにしてきたい…!
そういうのやりたいなぁ
後書き
ベビフライって調べたら、この単語自体は不特定多数が既につぶやいてるワードではあったんです
なのでこれを付けてオリキャラ…なんかにしていいのか?とバカの哲学的思考で中々悩んだ後で、そういやツキノワグマのキャラメリゼは名前も既製品だし見かけはモロツキノワグマだし…と思い出した辺りでどうでもよくなりました
私は私の作風でこのキャラなんだよーオンリーワンだー!と開き直ります
もっとオンリーワンなキャラ展開にしていきたいな、リゼもベビフライも他のキャラも…